フラジャイル18号に詩「苗」掲載

   2023/09/14

2023年9月10日発行の詩誌「フラジャイル」第18号に、詩「苗」が掲載されました!

旭川発の詩誌「フラジャイル」は2017年創刊、ただしその前に70年以上続いた詩誌「青芽」の後継誌だそうです。
それもあってか見た目以上に内容面の厚みがものすごく、いつも目次ぎっしりで読み応えたっぷり。

中でもこの18号のコンテンツの充実ぶりは圧巻。
そこへゲストとして参加させていただき、大変光栄に存じます。

英語の”fragile”は「壊れやすい、脆い、虚弱な、か弱い、儚い」といった意味だそうです。
今回の発表作「苗」は、まさしく「弱い」という言葉がキーワードになっていまして、まるで図ったかのよう……ですが、実は初稿を書き上げたのは寄稿のお声がけをいただくよりずっと前のこと。

一旦は完成したものの、どこか納得がいかなくて、そのままデータの海に投げ込んでどこにも発表せずにいたのですが、
fragileという言葉が頭の片隅にある状態で見直してみたら、最後のピースが見つかったというか、いきなり今までとはまったく違う画が見えてきまして、後半部分を大幅に書き換え加筆し、ようやく日の目を見ることになったのでした。
ご縁というものは、人間同士の間だけのものではなくて、詩篇と詩誌との間にもあるのだなあと、そんなことを思った次第です。

私たちは、みんな弱い。
弱いものが弱いものを傷つけたり傷つけられたり、守ったり守られたりする世界で、一心不乱に編まれた詩誌。
どうぞご一読いただければ幸いです。

拙作の掲載はp.5-7。 頒布価格は600円、amazonでも購入可能。
公式ブログでの紹介はこちらから!

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