詩誌「詩素」8号掲載

 

洪水企画刊「詩素」8号に、 詩「手紙漁解禁」が掲載されました!


2020年5月1日発行の「詩素」8号、拙作はpp.34-5に掲載されています。

出オチというか、題オチというか、タイトルがすべてというような作品ですが、
これはもともと二条が夕飯の支度をしながら聞き流していたニュースの「今年も毛蟹漁が解禁されました」というナレーションを聞き違えたことから生まれたものです。

もっとも以前から、「真っ白な封筒に入った手紙」を核にした詩を構想していたという経緯はありました。
というのもここ数年、宛先の書かれていない封書(手渡しだったり、小包に同梱されていたりして)を受け取る機会が多く、それがどれもシンプルな白い事務封筒だったのが、何となく心に残っていまして。
それが「手紙漁」という空耳によって一気に形になったのが、本作なのでした。

さて毎号のお楽しみは、執筆者同士が作者名を伏せられた状態でお互いの原稿を読み、投票し合って巻頭掲載が決まるアンケート方式。
ありがたいことに今回は6名の方々に票をいただきました…が、あまりイチオシという感じではなく次点としてさらりと触れてくださった方が多かったのが、この作品に似つかわしくてよかった気がします。前号に寄稿した「観音」と違って、かなり肩の力の抜けた作品でしたので。
以下、頂戴したご感想を抜粋してご紹介します。

「時代批評というか、この時代にしか書けないような詩だと思います」(吉田義昭さんより)

「どうしたらこんな愉快な発想が湧いてくるのかしら」(山本萠さんより)

「他に(中略)『手紙漁解禁』も心に残りました」(沢聖子さんより)

「手紙の漁、おもしろい視点だと思いました」(菅井敏文さんより)

「題名の奇抜さ、発想の特異さ。しかし、これらは極く普通の景色でしっかりと裏打ちされている。最終行が秀逸」(八重洋一郎さんより)

「一昨年まで手紙をテーマにした詩の連作を書いていたので、この作を興味深く読んだ。発想が斬新」(池田康さんより)

「何の寓意かわからないが、おもしろい発想である。イメージを楽しめばよい」(まれびと:冨上芳秀さんより)

なお、巻末のレビューコーナー「端切れゔゅう」に、3月に札幌市内で開催されたポエトリーイベントで本作を朗読した際のレビューも寄稿しています。
北海道独自の緊急事態宣言が一旦解除された後に書いたもので、まだそれほど世情が切迫していなかったころの能天気な雰囲気が漂って、発行された今に読むと眉をひそめるかたもいらっしゃるかもしれません。
が、参加当時・執筆当時の筆者周辺の空気感を記録として残しておくのもよいかと、あえてそのまま掲載していただきました。

掲載誌の公式情報はこちら
定価は税込500円、ご注文は発行元の洪水企画までどうぞ。
なお二条の手元にもいくらか残部がありますので、ご興味のあるかたはお問い合わせフォームからご連絡ください。

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