虚の筏33号に詩「マチとサト」掲載

   2024/02/12

洪水企画刊 「虚の筏」33号(2024.2.15発行)に、詩「マチとサト」を寄稿しました!


写真は印刷版ですが、電子版(PDF)が無料配布されていますので、上のリンクからご覧ください。
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「ねえサト、」という声が唐突に聞こえてきたのは、まだむかわ町に住んでいた頃のこと。
町内を車で散策しているうちにナビにも表示されない農道に迷い込み、こわごわアクセルを踏んでいる最中だったと記憶しています。

声の主が「マチ」という名前なのはすぐにわかって、その後も頭の中で喋り続けていたのですが、そのまま放置して数年を過ごしました。
「サト」の人物像(?)が事細かに語られる一方で、語り手の「マチ」像が当時は今ひとつ具体的に見えてこなくて、扱いかねていたのかもしれません。

そう考えれば、伊達市という街に転居してようやく形にしてあげられたというのは、偶然ではないのだろうな、と思います。

一見すると昭和歌謡のような世界観ですが(書いている間は「木綿のハンカチーフ」がずっと頭の中に流れていました)、舞台は確実に現代(平成以降)です。
もっとも、人口集積地にずっとお住まいのかたには、なかなか現実感が湧きにくい話かもしれませんが…。

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今号の執筆者は二条のほかに、
海埜今日子さん、平井達也さん、久野雅幸さん、編集発行人の池田康さん。

洪水企画のサイトには「虚の筏」バックナンバーも掲載されています。たびたび寄稿しておりますので、お時間のあるときにでもお目通しいただければ幸いです!

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