みらいらん17号に菅井敏文詩集『フラグメント』の書評掲載
2025年1月15日発行の洪水企画 「みらいらん」第17号に、菅井敏文詩集『フラグメント』(洪水企画より2025.7.25刊行)への書評を寄稿しました!
菅井敏文さんは洪水企画の「詩素」誌上でもたびたびご一緒しました。
大抵の場合は、作者名を伏せられていてもどの詩がどなたの作品か見当がつくのですが、菅井さんの場合は作風がとにかく幅広いので一筋縄ではいきません。
その手数の豊富さが、詩集でもふんだんに発揮されています。
それだけに、収録作品のうちからどの詩をピックアップするか、1冊の詩集としてどう論じるか、難しい面もありました。
結局は、それもまた本書の魅力だということを率直にお伝えして、何とか1ページの文字数内にまとめた次第です。
冒頭部分を引用します。
おそらく誰もが一読して思うのは、ひとりの詩人の著した詩集としては驚くほど多様な詩篇が収められているということだろう。十行に満たない短詩もあれば十ページ以上にわたる長詩もあり、リズミカルな同語反復やシュールな論理飛躍を押し出した作もあれば、平易な日常語による物語的あるいは随想的な作もある。それらが章立てもなく混交して並んでいるため、ページを繰るごとに振れ幅の大きさに酔わされてしまう。
よろしければコメントをどうぞ!