虚の筏31号に詩「縄張り」掲載

 

洪水企画刊 「虚の筏」31号(2023.7.15発行)に、詩「縄張り」を寄稿しました!

写真は印刷版ですが、電子版(PDF)が無料配布されていますので、上のリンクからご覧ください。
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エゾセンニュウ、という鳥がいます。その独特のさえずりは伝統的に、「ジョッピンカケタカ(北海道方言で『鍵掛けたか』の意)」と聞きなされています。
ホトトギスの「テッペンカケタカ」に響きが似ているので、エゾホトトギスとも呼ばれるそうですが、種類としては別物だそうです。

このエゾセンニュウが、昨年の夏、自宅の真隣の藪に住み着きまして、大変な思いをしました。
耳栓をしても目が覚めてしまうぐらいの大声で、宵の口から朝方までずっと鳴き通し。もう勘弁してくれ、と何度思ったか知れません。

幸いにも今年は、少し離れた場所に巣を作ることにしたらしく、そこまでの被害はありませんでした。
縄張りを主張するのって大変なんだなあと同情するぐらいの心の余裕が保たれ、ご近所トラブルは回避されています。

過去に暮らしてきた住居のいくつかでも居酒屋のカラオケとか若者グループの喚声とかゲームの大音量BGMとか、いろいろな騒音を浴びせられてきましたが、それらに比べればまあ、怒りの度合いはまだ少ないほうだったかと。
安眠妨害の度合いとしては一番でしたが…(一晩中×毎晩というのは、さすがに)。

という経験を下敷きとした、二条にしては珍しい散文詩形式の作品です。
もちろんフィクションですので、ショートストーリーのような感覚でお楽しみいただければ幸いに存じます。

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今号の執筆者は二条のほかに、
海埜今日子さん、小島きみ子さん、平井達也さん、編集発行人の池田康さん。

洪水企画のサイトには「虚の筏」バックナンバーも掲載されています。たびたび寄稿しておりますので、お時間のあるときにでもお目通しいただければ幸いです!

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