詩素4号に詩「極点の時差」掲載

   2020/10/27

洪水企画刊「詩素」4号に、 詩「極点の時差」が掲載されました!

2018年5月1日発行の「詩素」4号。
毎号のお楽しみは、執筆者同士が作者名を伏せられた状態でお互いの原稿を読み、投票し合って巻頭掲載が決まるアンケート方式。

今回、寄稿した拙作は、自分では気に入っているもののややインパクトが弱い作品であるという自覚もありまして、1票でも入るかどうかと不安に思っていました。幸い、2名のかたにお選びいただいて、安堵した次第です。

以下、アンケートページに掲載された拙作へのご感想です。

「よく構成され、スリリングな感じでいい詩だと思いました。『たぶん彼は生きている』という言葉に向かって、どう乗り継ぎをすれば彼のもとに早く行けるのかと時間の概念と地球的な場所の交差が面白いと思いました。」(吉田義昭さんより)

「亡くなった『彼』が生きている時間に行くために時差を遡るという発想に驚きました。」(酒見直子さんより)

経度15°ごとに1時間の時差が生まれるが、緯度が高くなるほど経線の間隔は狭まっていき、極点に至っては経度という概念が失われる。そこでは、任意のタイムゾーンを採用できることになっている――。
この「時刻を選べる特異点」への憧憬を、何とか形にしたい一心で書いた作品です。掲載はp.30から。

なお、巻末のレビューコーナー「端切れゔゅう」に、白老アイヌ民族博物館の閉館に寄せた雑感もご掲載いただいています。

よろしければ、お手に取っていただければ幸いです。定価は税込500円。
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