虚の筏35号に詩「藍の城」掲載

 

洪水企画刊 「虚の筏」35号(2025.1.25発行)に、詩「藍の城」を寄稿しました!


写真は印刷版ですが、電子版(PDF)が無料配布されていますので、上のリンクからご覧ください。
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伊達市には何度もドライブなどで来たことがありましたが、住民として暮らすようになってから初めて実感したのが、住宅街の道が非常に入り組んでいること。
それも、無計画に開発した結果というのではなく、わざと歩く人を惑わそうとするかのような意図を感じる不便な造りになっていることでした。

その理由は、町の歴史文化講座に参加することですぐに判明しました。
明治初期に入植した亘理伊達家の武士団は、城塞こそ建設しなかったものの、明らかに城下町を意識した町づくりを行っていたのだそうです。
その意識が現在の生活道路に深く食い込んでいるからこそ、行き止まりの標識なども設置されないのか。古くから住む人は何の疑問も感じていないようで、自分がまだまだよそ者であることを痛感したのでした。

という体験と、歴史文化講座の開かれている博物館で無料配布されていた蓼藍の種を(当地は北海道では珍しい藍の産地)鉢に植えて育てたひと夏の思い出を下敷きに生まれた詩です。
いちおうフィクションですが、梢を渡るリスのために拡幅工事が取りやめられたという道は、近所に実在します。

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今号の執筆者は二条のほかに、
平井達也さん、生野毅さん、海埜今日子さん、久野雅幸さん、小島きみ子さん、編集発行人の池田康さん。
公式のブログ記事はこちら

洪水企画のサイトには「虚の筏」バックナンバーも掲載されています。たびたび寄稿しておりますので、お時間のあるときにでもお目通しいただければ幸いです!

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