温々2号に詩「妖怪山おやじ」「卵泥棒」掲載

 

2024年12月1日発行のアンソロジー「温々」2号に、詩「妖怪山おやじ」「卵泥棒」が掲載されました!

文学フリマ東京39への出店に合わせ、詩人の井嶋りゅうさん・高柴三聞さん・高細玄一さんの編集にて制作・発行された「温々」2号。
このたびお声がけを賜りまして、拙作2編で参加いたしました。

コンセプトは「ととのわない」。
あとは詩でも散文でも、未発表作でも既発表作でも、ページ数も縛りがないという自由な編集方針を反映してか、とてもバリエーション豊かな構成になっています。

「妖怪山おやじ」は詩素9号、「卵泥棒」はみらいらん9号初出の既発表作品なのですが、
「温々(nullnull)」という独特の誌名と、「ととのわない」というコンセプトを念頭に、かなり手を入れました。

特に「温」という漢字の温度感、「ぬるぬる」という音の質感、「null」(=無)というローマ字表記の空虚感がないまぜになった誌名が、作品の選定に大きく影響したように思います。
真っ先に浮かんだのが血液のイメージ……そこからある種の虚しさへとたどり着く2作品を思い出し、中途半端な新作を書くよりも、これらを自分なりに納得できるまで推敲し直そうと決めたのでした。
いずれもお気に入りの作品ですので、うれしい再発表の機会となり、心より感謝いたします。

今号の参加者は二条のほか、特別寄稿の岡本勝人さん、ゆきのともしびさん、二歩さん、碧はるさん、元ヤマサキ深ふゆさん、森耕さん、ヨクトさん、灘奏子さん、鹿又夏実さん、石田諒さん、編集部のお三方(掲載順)。
初めて文芸誌に参加するという方も、大きな賞の受賞者も、それぞれの個性が前面に押し出されて、書式すら不揃いのまさに「ととのわない」雑誌に仕上がっています。

文学フリマはイベント全体もブースのほうも盛況で、同誌も用意していた分は完売したとうかがいました。
しかし今後も都内の独立系書店やブックフェア、個別注文等で手に入れられるとのことです。頒価は税込1000円。
具体的な購入方法が公表されたら、追記いたします。

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