詩素19号に詩「朝顔」掲載

 

洪水企画刊「詩素」19号に、 詩「朝顔」が掲載されました!

2025年11月1日発行の「詩素」19号、拙作「朝顔」はpp.42-43に掲載されています。

近年も行われているのかわかりませんが、小学生のころ、「朝顔の栽培と観察」が夏休みの定番課題でした。
二条の育てた朝顔は順調に芽を出したものの、蔓が一切のびず、地面スレスレのところで一輪だけ小さな花を咲かせて、それで終わりでした。観察日記にどう描いたのかまでは記憶にありませんが、まっさらな支柱の刺さったプラスチック鉢の重さを虚しく感じながら、休み明けに登校したのを覚えています。

時は流れて今年の初夏。図書館に立ち寄ったら、カウンターで朝顔の種が無料配布されていました。ちょうど昨夏に藍を育てたプランターがひとつ空いていたこともあり、リベンジに取り組むことに。
ネットでコツを調べ、固い種殻にヤスリで傷をつけてからプランターへ。忙しさにかまけてあまり手はかけられませんでしたが、あのときとは違って次々と蔓を伸ばし、あっさりと私の背丈を超えていきました。
そのころには毎朝、カーテンを開けるたびに新しく花が開いているのを見かけるようになり、朝顔って本当はこんなにせわしなく育つものだったのかと印象を改めたのでした。

そんなわけで、今回の詩「朝顔」は、再挑戦のためにいろいろと調べている間に見つけた豆知識に触発された結実であり、約四半世紀ぶりの観察日記の塗り替えでもありました。

執筆者アンケートでは、有難いことに4名の方々から票をいただきました。そのうち、具体的なコメントを頂戴したのは以下のお2人。

「牽牛-織女の伝説が巧みに展開されていて楽しく読めます。ただし、三姉妹のことを詳しく描こうとしたことが詩全体の焦点をぼやかしてしまっている点が残念に思われます。」(南原充士さんより)

「書物と古さと空をも含んだ咲き方(中略)が、心をざわつかせました。」(海埜今日子さんより)

巻末の「近況雑感」コーナーには、この夏から秋にかけてのドタバタ模様を、ドタバタと報告しています。

「詩素」19号の執筆者は二条のほか、海埜今日子、大仗真昼、大橋英人、坂多瑩子、酒見直子、沢聖子、大家正志、高田真、南原充士、新延拳、野田新五、肌勢とみ子、八覚正大、平井達也、平野晴子、南川優子、八重洋一郎、山中真知子、山本萠、吉田義昭、池田康(敬称略)。
まれびとは冨上芳秀・尾久守侑の両氏です。
定価は税込500円、ご注文は発行元の洪水企画までどうぞ。

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