「詩と思想」2017年5月号に詩「跡地」掲載
土曜美術社出版販売刊 「詩と思想」2017年5月号に、詩「跡地」が掲載されました!
今年も寄稿の機会を頂きました。拙作はp.104に掲載されています。
少しだけご紹介しますと、
東小学校跡、と
腐りかけの標識に記されている
半世紀前に母が通ったというその場所は
駐車場でもマンションでも大型ショッピングセンターでもなく
雑草に覆われた野原になっていた
二条にしては珍しく体験談的な作品なのですが、フィクションです。
もっとも、イメージのもととなる出来事はありました(野原になっていたのは、母の通った小学校ではなく、母の実家)が、作中に出てくる小学校とか工場建設予定地とか元町議の叔父といった具体的な人物や建物は実在しません。
ということで、舞台も架空の町です。しかし、やはり白老町の空き地を見なければ生まれなかった作品かもしれません。
それでも面影を追う者がいるかぎり
どんな空き地も例外なく
何かの跡地なのだもっともその他のどこにしても
例外なく
何かの跡地予定地なのだが
もちろん拙作のほかに、読み応えのある詩やエッセイが盛りだくさん。特集は伊東静雄です。
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