みらいらん8号に書評「秋元貞雄作品集『落日の罪 -青春の苦悩と叛骨-』」掲載

   2023/12/03

2021年7月15日発行の洪水企画 「みらいらん」第8号に、秋元貞雄作品集『落日の罪 -青春の苦悩と叛骨-』への書評を寄稿しました!

生まれて初めて公式な場で執筆した書評。無責任なことを書くわけにはいかないので若干プレッシャーでしたが、無事に掲載されました。

秋元貞雄さんは、以前に拙作を掲載いただいた短歌文芸誌「ぱにあ」の代表・秋元千惠子さんのご夫君ですが、生前に面識はなく、この本を拝読してお名前を知りました。
小説にエッセイに日記に写真と質量ともにかなりの読み応えで、書評も規定文字数に収めるのに苦労しましたが、初読で感じた率直な気持ちを伝えられたと思います。

一部を引用します。

 もしもこれが生前に著者自身の手で編まれたものであったら、まったく異なる趣になっていたのではないか。とりわけ小説八編は、戦後という時代背景の中で現在進行形の青春を送る若人の生(ライヴ)感覚、時に青臭く時にシニカルなその眼差しが剥き出しのまま保存されている点に最大の魅力がある。<中略>本書が一個人のバイオグラフィーとしてはもちろん、往時の世情を生活者の視点から克明に記した現代史資料としても価値ある一冊に仕上がったのは、最も近しい他者による”愛ある客観視”の功が大きいように思う。

本体1000円+税。
詳細情報は発行元・洪水企画のサイトをご覧ください。
各種ネット書店でも購入できるようです。

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